紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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    片田・野田ため池群の自然・文化・催し


 2010年9月18日に、三重県立博物館生きものグループの自然観察会が行われました

 本年2回目の片田・野田のため池群での博物館生きものグループの自然観察会が行われました。快晴の爽やかな朝9時半に集合し、津市西部クリーンセンターの駐車場から自然観察に出発しました。2回目の観察会なので、良く知った道沿いに昆虫採集と会話をしながら進み、松林下池のはずれの木陰で昼食をとりました(右下の写真)。暑い昼下がりでも、木々の間と池面を吹きぬけてくる風は涼しく、日の当たる場所とは大違いでした。

 空を見上げると、タカの一種が円を描いて片田丘陵の上を舞っていました(上の写真:長い魚のようなものをつかんでいるようです)。後日、このシルエットを鳥に詳しいKさんに見ていただいたところ、ミサゴではないかということでした。ミサゴは海辺に棲み魚を餌にしているタカですが、最近は、内陸の沼や河川に進出して魚を獲っていることがあるとのことです。
 
 午後は、津市西部クリーンセンター内にある「市民エコ活動センター」の部屋を借りて、採集してきた昆虫の同定を行い、その後で、今村学芸員から、採集してきたトンボ、チョウ、バッタを用いて、標本の作り方を教えていただきました(右下の写真)。

 今回は、ルリタテハ、クモガタヒョウモン、ウラギンシジミなど17種のチョウ類、タイワンウチワヤンマ、オニヤンマ、リスアカネ、ウスバキトンボ、ノシメトンボ、シオカラトンボ、アオイトトンボ、ホソミイトトンボ(8種)が採集され、他にギンヤンマが観察されました。また、ハンミョウ、バッタ類など多くの昆虫も採集されました。今回採集されたトンボの種類はいずれもこれまでに片田・野田のため池群で観察されている種でした(25種が観察されています)。

 今回の自然観察会には、5歳の子供から熟年者、女性など12名が参加しましたが、自然豊かなため池を巡り、リフレッシュしました。

 


 三重県立博物館生きものグループが自然観察 (2010年5月15日)

 三重県立博物館は、サポーター制度を持ち、毎年サポーターを募集しています。サポーターは幾つかのグループに分かれ、毎月1〜2回集まって、それぞれ活動を行っています。生きものグループは、毎月1回あちこちのフィールドで自然観察会などを行っています。

 今回は、博物館の今村学芸員の案内で、片田・野田のため池群とその周辺で自然観察会が行われました。参加者は、小学生から熟年者、女性などいろいろであり、捕虫網や水生生物用の網を持ち、トンボ、チョウ、オトシブミ、ゾウムシ、ハチなどの昆虫類、クモ類を、また、ため池や周辺の用水路では小魚、エビ類などを採集・観察しながら、約3時間、興味深く楽しく過ごしました。
  まず、津市西部クリーンセンターの駐車場から、林の中の道を下って松林上池方向に左折し、上池に沿って松林下池に至る道を歩きました。さらに、松林下池とその上流を休耕田沿いに遡り、その奥の山林中の道をしばらく行くと赤池と池尻池が交わる所に出ました。最後に、赤池沿いに松林下池方面へ歩き、途中で左折して駐車場へ戻るというコースでした。この間、採集や自然観察を行いました。写真は、松林上池(右側)と下池(左側)の境の堰堤を歩く参加者達です。

 筆者は、久しぶりに生きものグループの自然観察会に参加しましたが、これまでに個人的に、2006年から2008年まで片田・野田ため池群でトンボ類を観察・記録し、合計で24種を確認しました。今回は、時期が早いので、成虫越冬するオツネンイトトンボ類の観察を狙っていましたが、参加者の一人Hさんがホソミオツネントンボの雌を採集し、写真を撮らせていただきました(右の写真)。これで、この地区のトンボの種数は25種が確認されたことになります。これからも機会があれば、片田・野田ため池群で里山の風情を楽しみながら、トンボなどの生きもの調査を続けていきたいと考えています。同好の志がいましたら、一緒にやりましょう。

 片田小学校の自然観察・環境学習

 片田小学校が近くのため池で自然観察と環境学習を行っています。小学校のホームページにその模様が掲示されています。 片田小学校ホームページへ

「第1回片田公民館講座で片田の自然の講演会」へ
「第1回片田公民館講座 配布資料」へ
 「第2回片田の自然大発見!片田公民館講座が行われる」へ
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「ため池百選に津市野田の赤池・池尻池ため池群を推薦」へ
「三重県津市野田の赤池・池尻池」へ
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